原発事故からもうすぐ10年ということもあり、汚染度のレベルはかなり低減してきているものの、東京を含む関東地方の汚染度は未だ深刻であり、多くの対策無しに暮らすことは危険であることを述べてきました。最も重要である飲食、吸入による内部被曝対策は一日たりとも欠かすことはできません。放射線被曝の害は累積するからです。しかしながら、毎日欠かさずN95マスクを着用し、外食も控えて食材を選別することを継続することは忍耐力が必要です。もちろん、その辛さを極力感じることがないように、それが当たり前だと習慣化することは大切ですが、一方でたまには羽を伸ばすことも欠かせません。
常に低線量被曝をしていると、細胞が放射線そのものに加えて、被曝により発生した活性酸素に常に攻撃され続けているため、細胞は活性酸素と常に戦っている状態にあります。そこにストレスの蓄積等が加わって免疫力が低下すると、DNAや細胞の修復が追いつかなくなる危険性が生じます。一方、そうした戦闘状態では活性酸素の除去能力が多少高まっているため、放射線がゼロの地域に移動すると、活性酸素を短期間に減らすことができ、体内のバランスが改善されます。
原発事故以降、関東に暮らしている方々はもうすぐ2年の年月が経ちます。忍耐力が続かなくなり「いいじゃないか」と投げやりになってしまっては今までの苦労が勿体無いです。適度にストレスを発散する必要があります。
お休みを取得しづらい方もいらっしゃるでしょうが、3ヶ月に1回程度は西日本もしくは北海道への小旅行(プチ避難)をするように心がけるのがいいでしょう。沖縄や海外であればなおさら効果的です。もちろん週末だけの西日本旅行でも十分効果はあります。加えて旅行そのものを楽しむことでストレス解消になり、より免疫力を高めることで放射能被曝に対する影響をより小さくすることができます。尚、土壌への放射能汚染が殆ど無くなるのは、北は北海道、西は愛知県・岐阜県以西や北陸地方も安全地域に該当します。
チェルノブイリ原発事故の被害が大きかった地域では、夏休み期間に子どもたちを汚染されていない地域に移動させ、汚染されていない食品を摂取、汚染されていない土地で呼吸して暮らすということが一部で行われました。加えて、食事の他に抗酸化ビタミン等も与えることで、子どもは非常に代謝が活発なので、一時避難をする前と後では体調が大きく改善した例があるとのことです。子どもの身体は放射性セシウムを排出し、自然のカリウムを取り込むことで体内の放射性物質の濃度を下げることができます。お子さんがいらっしゃる家庭の方はぜひ学校の夏休み期間に九州や沖縄、北海道等の自然豊かで汚染の少ない地域への一時避難をおすすめします。たとえ親御さんが仕事の関係上同行できず、お子さんしか避難できない場合でも大自然の中での生活は貴重な経験となり、感受性を豊かにする効果も期待できるでしょう。
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